ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
目を覚ました時、私は知らないベッドの上にいた。
重たい体を起こそうとした時、頭に激しい痛みを感じる。
「…いっ…たー…」
落ち着いて周りを見渡す。
するとここは病院のよう。
ピッ ピッ ピッ ピッという音は病院のドラマでよく見る機械だった。
…実際に見るの初めてだなぁなんてぼんやり思っていた。
その瞬間、はっとする。
そうだ、私とりぃちゃんは崖から突き落とされたんだ。
私たちを助けようと天くんと駿くんも一緒に落ちた。
3人の無事がひどく気になる。
ガンガンと痛い頭を押さえて病室から出る。
すると、すぐ横の部屋に
"市川天"
"菊池梨華"
"篠原駿"
と書かれた部屋を見つけた。
なんで私だけ別室…?
不思議に思いながらノックしてドアを開ける。
