君がくれた毎日





次の日、また未羽は休みだった。
俺たちは、担任の先生に未羽のことを教えてもらうことにした。


「…教えてくれっかな〜大熊。」
駿の言う通り、教えてくれない可能性の方が高いだろう。
個人情報とか言ってね。


「失礼します。」
昼休み。
3人で職員室に入り、担任の元へ向かう。


「おお、お前らか。どうした?」
俺らの担任の先生は大柄な見た目の通りの名前で、大熊と言う。


「先生。高塚未羽さんについて聞きたいのですが。」
梨華が遠慮もなしに言う。


大熊は、少し驚いたように目を見開き、そのあと少し笑った。

「いつかお前らになにか聞かれる時がくるって思ってたよ…。
いいだろう。細かいことは言えないが、教えてやる。たが、あいつは俺からしても謎が多い生徒だ。」

俺たち3人は大熊の話を前のめりになって聞いた。

「高塚未羽は、本当に両親も親族もいない。どうやって引っ越してきたのか、収入源は何処なのか、どこから来たのか、…実は俺も知らないんだ。」


「え!?」