「じゃあ俺は行くから」
「片付けたら応援に行くね〜!」
去っていく碧人くんに元気よく手を振る桃花が羨ましく思えた。
勝手にドキドキさせておきながら、逃げるなんて反則。変に力が抜けてしまった。
「芽衣子ってさぁ、やっぱ日野くんのこと好きなの?」
「……へ?」
お弁当を片付けている最中、桃花が突然変なことを言い出した。
「っ、急になに言ってるの!?」
「んー、妙に日野くんに構うからそうなのかなって」
「ほら、前に桃花が教えてくれた占いサイトを頼りに歩いたら、かっこいい人に会ったって言ったでしょ?実はその人が碧人くんで……………」
「早口すぎて日本語おかしい」
「うぐっ」
焦ってるのバレバレかな…?



