「それじゃあ、今日から友達だね」
「あぁ、そうだな」
ぎゅっと握りしめた手は、とても懐かしい感触がした。
懐かしくてまたドキンと心臓が跳ねた。
碧人くんと友達になるのはこれで2回目。
同じ人とまた友達になるのはおかしいかな。それでも、わたしたちは真剣だ。
キミと共に過ごした日々はもう戻らない。
わたしだけが、キミと過ごした日々を覚えているのはとても虚しいけれど、何度だってやり直そう。
昔の思い出にはもう縋らない。大切な思い出として胸の奥に閉まっておくの。
わたしたちがこれから生きる未来に必要なのは、過去の思い出よりも今を生きる力。
過去や未来を考えられるほど器用ではないから。
今を精一杯生きれば、眩しい未来への約束に繋がるって信じてる。



