だって、わたし…………。


「好き……」


碧人くんのことが好きだから。


「大好きっ………」


涙で顔をぐしゃぐしゃに汚し、誰も居ない夜空に向かって本当の気持ちを吐き出した。


「こんな終わり方………嫌だよ……」


自覚したばかりの感情のくせになんでこんなに苦しいの。

苦しくて苦しくて、碧人くんを想う気持ちだけで心臓が押し潰されてしまいそう。


「嫌だっ……!」


光が差さない暗闇で、1人泣き崩れた。


側に居ることも許されない。

もう2度と笑い合うこともできない。

碧人くんを想うこの気持ちさえ、捨てなければいけない感情。


恋って、もっと自由なものでしょう?

誰を好きになったっていいじゃん。好きだと気づいたら、もう止まらないんだよ。


どうしてわたしはそれが許されないの……?


最後まで、ずっと。


キミを好きでいたかったのに。