さよならリミットブルー


今の、言葉って…………。

北上さんの言葉が頭からこびりついたように離れない。

何度も頭の中で再生されて、おかしくなりそうなほどわたしの脳内を支配していた。


確かに聞こえた、「恋人同士」という言葉。


北上さんが碧人くんの………?

つまら、2人は付き合ってたってこと?


なんだろう。

なんか、胸の奥が痛いや。


「なっ、なんだよ………それ………」

「ごめんね。でも、本当なんだよ」


北上さんの言葉を聞いた途端、ついさっきまで真剣な表情を浮かべていたはずの碧人くんの瞳から光が失っていく。


わたしが戸惑ってる場合じゃない、なにか言わなきゃ。

こんなときこそ碧人くんを落ち着かせるひと言を………。


でも、なんて声を掛けたらいいのかわからないよ。

本当は碧人くんのことを考えてあげられる余裕なんてないんだ。

碧人くんと同じくらいわたしだって動揺してるから。


碧人くんに彼女が居たことも、

碧人くんがずっと知らなかったことも、

北上さんが“今”まで隠していたことも。


大事なことが一気に降りかかって、心も頭も制御が効かなくない。

第3者のわたしがこんなに乱れているのなら、碧人くんはどうだろう。


同じくらいと思ったけど、たぶんもっと……………。