遠い貴方を。



「私も大丈夫です。すいませんでした!」





「そんなに謝らないで。ww」




私は謝りすぎたのか、笑われてしまった。




ふと、上靴をみると学年色が2年の色だった。



あ、この人2年生なんだ…。



「じゃあ、俺行くね。」




「はい!すいませんでした。」




その人は、足早に行ってしまった。




優しい先輩だったな、なんて。




顔もかっこよかったから、あの先輩もきっとモテるんだろう。




この時は、この先輩とこれからずっと関わるだなんて思いもしなかった。