必死に名前を思い出そうとしていると、先生に名前を呼ばれた。
「おい綾瀬!この問題解け!」
あれ!?今って授業中だったっけ!?
あわあわと慌てていると、小さく折られたノートの切れ端が飛んできた。
何これ…隣から飛んできたよね?
首を傾げて隣を見ると、彼が口を動かした。
「それ読めば?」
ハッとして紙を開くと、問題の答えが書いてあった。
「あ、○○○です」
「よし。正解だ!」
先生が満足げに笑い、私は胸をなで下ろした。
お礼を言おうと隣を見たら、彼はノートを取っていて。
授業終わったらちゃんと言おう。
そう決めて、私も授業に集中することにした。
