「あ、顧問の先生の松井先生!」 伊東が遅れて僕を紹介する。 「はじめまして。・・・んじゃ僕は仕事あるから戻るわ」 その場にいるのに耐えられなくなって、僕はきびすを返す。 “顧問の先生” わかってる。わかってはいるけれど、現実を突きつけられたみたいで。 こんなに悲しくなるなんて、やっぱり僕はバカみたいだ。