すると彼はクスクスと笑った。 「それにしては桜に嫌われてるようだけど。」 相変わらず彼の周りは桜が舞っているのに私の周りは桜が落ちてこない。 「…貴方は桜に好かれていていいですね。羨ましい限りです。」 少しムスッとしていうと彼は本を閉じて立ち上がった。 「そうだね、俺は桜に好かれているようだ。」 彼はそう言って私に近づいてくる。 「俺のとこおいでよ。そしたら桜たくさん見れるよ。」 そう言って私の腕を掴んで引っ張る。