学校につくと真っ先に周りを見渡す




アイツがいないかどうか…







自分の教室に入るまでが勝負





どこでも神出鬼没のアイツはクラスの人以外基本立ち入り禁止の教室に逃げ込まない限り安心できない







「………由良、未來、

先に教室行ってるね?」







「ええ!?」


「紗ちゃん!?」






2人の慌てた声を無視して、校門を通り過ぎた瞬間





ダッシュで教室に向かった







そう





『あのこと』をすっかり忘れていた私






教室に入って




鞄を机に置き




その後何をしようが必ず目に入る黒板






その黒板に、私をドン底へ突き落とす文が書かれてあるとも知らずに







真っ直ぐと2-Aに向かっていった