「………」




ゴウン…ゴウン…ゴウン








「…センパイに惚れたんだけど



どーしてくれんの?」








「………」











………








………










光々とした月明かりに照らされる中







私達2人の乗った観覧車は頂上に達する







その瞬間







目を見開いて前の男を見る私の視界に映ったのは






目を細めてゆっくりと顔を近づけてくる無駄に整った瀬上の顔で








さっきもこんな近くで顔見たな…なんて呑気に考えていながらも動けない私の唇に









瀬上のそれが











ゆっくりと




優しく重ねられた










「………」







「………〜〜っ」