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「あーーすっごく楽しかったぁぁ♡」
「やっべー、久しぶりにこんなに興奮した!」
「…余計ハラ減った…」
ジェットコースターを降りて、近くのベンチで水飲みタイム
3人がそれぞれ感想を述べる中
私だけは完全な無表情で身体はカチコチに固まっていた
なぜかって…?
「紗〜?どーした?
楽しくなかったか?」
あまりの私の固まりぶりに、彰も焦ったような声色で聞いてくる
「……いや…
楽しかった……と…思う」
「…なんだそれ!」
安心したように笑い飛ばす彰
「紗ちゃん端っこだったから下がよく見えたでしょ〜?良かったねぇ!!」
萌亜先輩なんてキラキラした目で、私の運が良いと言うように喋っている
「………」
「………」
感じる……
座っている私の隣にペットボトルを持ちながら立っている男
私がこんな状態にある原因の男
瀬上 翔の視線を痛いほどに感じる
「……」
「……ふぅ」
私はそれに気づかないフリをして身体を伸ばす
隣からはカップル2人の会話が聞こえてくる
でも私の頭の中は、ジェットコースターに乗っていた時のことでいっぱい
…さぁ、予想以上にやりにくくなってしまった

