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沈んできた太陽
オレンジに染まっていく空
響き渡る部員の掛け声
「いや〜がんばってんねぇ〜♡」
「…はい」
いつも通りの部活中の空間には
本来なら当たり前のはずだが、このサッカー部においては例外の
“顧問”が居るという不思議な現象が起きていた
「飛鷹ちゃん飛鷹ちゃん
あのガッシリした茶髪の短髪くんはだあれ?」
「峰守くんです。」
「あ〜よく保健室来るんだよね〜
あっ、じゃああのちょっと濃い顔のイケメンは?」
「矢崎キャプテンです。」
「へぇ〜
キャプテンって感じだわ♡」
……はぁ〜…
何なんだろう
顧問だけど…居なきゃいけないんだけど
……保健室に帰って欲しい
「…ところでぇ〜
飛鷹ちゃんのかれぴはどれ?」
「………」
無視してもいいだろうか
これは無視しても許される質問なのか
大丈夫…だよね
無視しよう!と決め込んだ私に再度同じ質問が降ってくる
「ねぇ、飛鷹ちゃんの恋人はどれなのよぉ〜
先生めっちゃ気になるんだけど」
気にならなくて結構です
「…………いませんよ」
「………」
は!?
何でそこで初めて黙るの!?
同情?失礼じゃない?
「……ごめんね
隠してた…わよね?
別に無理に聞き出してからかおうとか思ってた訳じゃないのよ?
気にしないでね?」

