「そっかぁ〜…諦めも大切だよね…
紗ちゃんがそうしたいなら未來もそれに賛成するよ!」
「…私はもっとはやく諦めるべきだと思ってたけどねフフッ」
「うん、ありがとう」
初恋は実らない
……事実なのはツライけど
「お礼いう時ぐらい笑顔見せてくれてもいいじゃーん!」
「紗は表情が固いよね…
笑う…よね?」
「…そりゃ人間だし」
今はこの優しい2人と前を向くことだけに専念しよう
向かいの校舎の窓から
ココアの紙パックのストローをまた加えながら
こちらの様子を見ていた瀬上は
私の視界に入らなかった
─────────・・・
「翔ーーっ!
何見てんのさ」
「ん〜…
おもしれぇ……いや
バカな人…」
「…?」
ボーッとどこか一点を見つめる瀬上 翔の視線の先
「……ああ
…やっぱり翔、気になってんじゃない」
「んあ?」
「いや?なーんでもないっ!」
…その視線の先には
どこか暗い顔をした飛鷹 紗の姿があった

