絶対に惚れさせてやる【非公開】




「……」





「……」






ふいっと目をそらし、何も見てないと言い聞かせる







「えーっと、A組の飛鷹か?
早く席につけー」







と、名指しで注意されてしまった







「先輩」






「!?」






ばっと後ろを振り向くと、いつの間にか近くに来ていた"ヤツ"







「な…なに!?」






幸い、みんなは喋っていて私達に気づいていない






「こっち」





「はぁ!?」






くいっと引かれ、簡単に連れていかれる私の身体






「ちょ!何するの…」






手を振りほどこうとした瞬間






バサバサッ





私の手にかかっていた、教科書類の重みが無くなり






「……は?」







気づけば、"ある席"に腰を下ろしていた






いや…座らされていた








「……?」






何をしてくれたんだ?






そう思ったのも束の間






ガラガラ






すぐ真横で椅子を引く音が聞こえたと思うと






何度か匂ったことのある香りが鼻を掠め








「寝んなよ?センパイ」







「ひっ……!!」







最悪の事態になってしまったと認識した







「なんで…なんでよ」





「ん?」





「さっきまでアンタの隣空いてなかったじゃない」





「あぁ…
センパイ以外に座られねぇーように荷物置いてたし?」






「……っ」







ダメだ…



いつもみたいに言い返せない…





何だろう……




胸がズガガガガッと音をたてて軋んでいる






そして身体が熱い!!!!








「?」






不思議そうに覗き込んでくる瀬上の顔も直視出来ない…!!







「なに…
センパイ、照れてんの?」







ボフッ






キーンコーンカーンコーン……










………シャットダウン…