絶対に惚れさせてやる【非公開】





………バタバタバタバタ






「はぁ…はぁ…」





普段は絶対に走らない廊下





すれ違う生徒が、何事!?と言うように視線を送ってくる







…でも今はしょうがない






時計は見てなかったけど、走らないとそろそろチャイムがなる頃だ









「はぁ…はぁ〜〜…」







やっと見えてきた目的地





普段ならこんなに移動する事なんてないのにっ










『1-C』と書かれたプレート






まだチャイムはなっていない






廊下で息を整えて、気持ちも同時に落ち着かせる








はぁぁぁーーーーーー………









「気にしない気にしない
ここはただの1年C組。
浜辺先生の受け持つクラス。
そして私は数学の授業を受けるだけ。


気にしない…気にしない…」









そう、気にしない






私がぶつぶつ唱えてるせいか、若干引き気味で見てくる後輩の視線も






この教室にいるであろうアイツのことも











私は全っ然、気にしないからっ!!









「ふぅ〜…」






息切れも収まり自分に喝を入れ、教室のドアに手をかける











………いざっっ!!










ーーーガララッ








「…………………………ん?」











「翔くぅ〜ん!私この席座りたい〜♡」



「私も!ねぇねぇ、空いてるんでしょ?」



「荷物どけてよぉ〜翔くぅ〜ん!」












……なに……あれ……









「あ!紗来た。結構早かったね」




「紗ちゃん!良かったねぇ、間に合って!」







…結構早かった?





時計を見ると授業開始3分前





なんだ…あんなに走らなくても良かったんだ…








…じゃなくて!






「ねぇ…何アレ」






時計から再びソレに視線を戻すと






「あぁ…まぁああなるって分かってたけどねー?」





「それにしても凄いよねぇ〜…皆」







苦笑いのお2人