「クマ?だよな、これ確か。
おー、サンキューな!美音」
「えー…っ、と。そう…クマ」
夢の国で流行っているあのフワモコのクマ…かと思った。
美音、いつの間に用意してくれたんだろうなんて思ってたんだけど。
片方の足の裏には勿論 肉球なんてなくて俺の誕生日が縫ってあって。
もう片方には「Kanaru」って。
小さな両腕は胸の前で8分音符を抱えてる。
…何これ、俺仕様?オーダーメイド?
「焦っちゃったから…縫い目とか、あんまり細かく見ないで」
「縫っ…えっ、マジ?!
美音が作ったのかこれ?!うわ、すっげ!
てか作れんだなこういうの!」
「あー…はい。
あのー…奏成くん、には、ちょっと似合わないかも、なのでごめ…」
「馬っ鹿、俺に似合わねえもんは無いっつーの!
ラブリーキュートからゴージャスセレブまで何でもーー」
まじまじ見つめていた掌の上から美音へと視線を移すと、肩を竦め苦笑いする姿があった。
…ヤバ。なんか俺、空気読んでない?一人ではしゃぎすぎ?
何だ、この。美音の浮かない顔。
「…ごめんね?」
「何だよ何がだよ」
「…奏成くん、何でも持ってるだろうから。
正直 何をプレゼントすればいいのか分からなくて」
「な、に…」
「昨日…あ、今日か。
夜中に目が覚めちゃって、変なテンションのまま思いついて勢いで作っちゃったけど」
「美音…」
「…いざ渡してみたら。
…なんか、こう。恥ずかしくなってきました」
美音の指先が俺の掌の上からクマを攫って行こうとする。
もう寝起きのボンヤリ感も無くなってんのに。
俺の反射神経ナメてんのか。
うっかり持ってかせる訳ねえじゃん。
せっかくのクマを潰さないように握りしめた右手はちっこい美音を難なく越える。
そのまま背中へと回し、両の腕で美音を囲い込んだ。
「んだよ、もうこれ俺んだからな?
なに奪い返そうとしてんの」
「う、や、でも…」
「似合わねえとか勝手に決めつけんな。
俺のこと考えながら作ってくれたんだろ?違う?」
「…違、わない、です」
「なら、出来あがったもんは俺のためだけのもんだよ、当たり前だろ?
美音の気持ち、籠もってるもんに俺以外が触るなんざあり得ねえからな」
俺様的発言のせいか、はたまた室温のせいか。
回復する美音の肌は透き通るような真っ白からほんのりと薄いピンクに色づき始めて。
黒目がちの瞳はうるうると濡れている。
俺の方を見ちゃくれませんけどね。
何だろな、可愛くって仕方なさすぎてむしろ逆に噛みつきたくなるっつーか。
予想通りになんていかない展開は腹立たしくもあるけどかえって燃えるっつーか。
いや、萌えるっつーか。
「あー…俺なんで寝起きなんだ」
「?…朝、だから…ね」
「そーだなー、ご名答だけどなー美音。
そこ別に答えてくれなくてもいいから、俺が俺へ問い質しただけだから」
「…どうして?」
「美音にさぁ、今めっちゃくちゃチューしてえとこなんだけど。
寝起きの口腔内は雑菌の温床だからなあ、きっとオッサン臭えし」
「……ふ」
ふふふふふ、って。
いつまで続くんだオイ。
美音の身体は笑いで小刻みに揺れ、震えながら どうしよう、と額を俺の胸へ預けてきた。
おー、サンキューな!美音」
「えー…っ、と。そう…クマ」
夢の国で流行っているあのフワモコのクマ…かと思った。
美音、いつの間に用意してくれたんだろうなんて思ってたんだけど。
片方の足の裏には勿論 肉球なんてなくて俺の誕生日が縫ってあって。
もう片方には「Kanaru」って。
小さな両腕は胸の前で8分音符を抱えてる。
…何これ、俺仕様?オーダーメイド?
「焦っちゃったから…縫い目とか、あんまり細かく見ないで」
「縫っ…えっ、マジ?!
美音が作ったのかこれ?!うわ、すっげ!
てか作れんだなこういうの!」
「あー…はい。
あのー…奏成くん、には、ちょっと似合わないかも、なのでごめ…」
「馬っ鹿、俺に似合わねえもんは無いっつーの!
ラブリーキュートからゴージャスセレブまで何でもーー」
まじまじ見つめていた掌の上から美音へと視線を移すと、肩を竦め苦笑いする姿があった。
…ヤバ。なんか俺、空気読んでない?一人ではしゃぎすぎ?
何だ、この。美音の浮かない顔。
「…ごめんね?」
「何だよ何がだよ」
「…奏成くん、何でも持ってるだろうから。
正直 何をプレゼントすればいいのか分からなくて」
「な、に…」
「昨日…あ、今日か。
夜中に目が覚めちゃって、変なテンションのまま思いついて勢いで作っちゃったけど」
「美音…」
「…いざ渡してみたら。
…なんか、こう。恥ずかしくなってきました」
美音の指先が俺の掌の上からクマを攫って行こうとする。
もう寝起きのボンヤリ感も無くなってんのに。
俺の反射神経ナメてんのか。
うっかり持ってかせる訳ねえじゃん。
せっかくのクマを潰さないように握りしめた右手はちっこい美音を難なく越える。
そのまま背中へと回し、両の腕で美音を囲い込んだ。
「んだよ、もうこれ俺んだからな?
なに奪い返そうとしてんの」
「う、や、でも…」
「似合わねえとか勝手に決めつけんな。
俺のこと考えながら作ってくれたんだろ?違う?」
「…違、わない、です」
「なら、出来あがったもんは俺のためだけのもんだよ、当たり前だろ?
美音の気持ち、籠もってるもんに俺以外が触るなんざあり得ねえからな」
俺様的発言のせいか、はたまた室温のせいか。
回復する美音の肌は透き通るような真っ白からほんのりと薄いピンクに色づき始めて。
黒目がちの瞳はうるうると濡れている。
俺の方を見ちゃくれませんけどね。
何だろな、可愛くって仕方なさすぎてむしろ逆に噛みつきたくなるっつーか。
予想通りになんていかない展開は腹立たしくもあるけどかえって燃えるっつーか。
いや、萌えるっつーか。
「あー…俺なんで寝起きなんだ」
「?…朝、だから…ね」
「そーだなー、ご名答だけどなー美音。
そこ別に答えてくれなくてもいいから、俺が俺へ問い質しただけだから」
「…どうして?」
「美音にさぁ、今めっちゃくちゃチューしてえとこなんだけど。
寝起きの口腔内は雑菌の温床だからなあ、きっとオッサン臭えし」
「……ふ」
ふふふふふ、って。
いつまで続くんだオイ。
美音の身体は笑いで小刻みに揺れ、震えながら どうしよう、と額を俺の胸へ預けてきた。
