キーンコーンカーンコーン。

やっと、放課後。


「ねー!3人ー!」

奈央が走ってきた。

「これから、私のお店来なよっ」

急に言われて、固まってしまう。

「店ってなんだよ。」

陽輝も知らないのなら、私たちも知らないはず。

「あれー?言ってなかったっけ?

私の家、パン屋だよー!だからー、これから行こっ!」

「すごい!本当?私行きたいっ」

パン屋さんやってるなんて、初めて知った。

でも、すごい。


「じゃー、行くか?」

「そうだな」

4人で奈央の家に向かう。