ピーっと言う電子音が部屋に響いた。
ハッとして私はコタツから抜け出ると、レンジに向かう。


湯気の出てるマグカップに角砂糖を一つ落とす。
薄い膜を壊しながらティースプーンで掻き回した。



「……んま」


ほんのり甘いホットミルクが、私の体に沁み渡った。
その時、くぅと小さく私の腹の虫が鳴る。



……そういえば、お腹空いたな。
でも、いいや。
明日もバイトだし。



何か作るのも面倒だし、夕飯が残ってたとしても、準備するのも面倒。
お風呂だけ入って寝てしまおう。

空腹は誤魔化して。


そうと決めた私はホットミルクを飲み干すと、コタツとテレビを消した。
お風呂から出てストーブを消した私は自分の部屋へと入って行く。