「寝てたら、ちょっとふわって。ふわってさ」

「……失礼しますよ」

「え、ちょ」



そう言うと、新條さんは問答無用で冷えピタをむしり取る。
そして、額に手をあてた。



「……熱、上がってるじゃないですか」



笑顔なのに、全く目が笑ってない新條さん。



「嘘?ちょっと頭ガンガンするな~、音量でかいからかなーなんて思ってたよ、あはは」

「笑い事じゃありません。これ以上熱が長引くなら強制入院させますよ?」

「それは勘弁を。すみません」



ケーは素直に謝罪すると、私に視線を移してからニコっと笑った。
それに何故かドキッとした。


何、ドキって。
意味不明。