“新條真史”
「……新條…」
「まおです。彼は間違いなく天才です。
その彼は貴方を求めてるんです。どうか、会って貰えないですか」
「……」
「さ、行きましょうか」
「……ちょ!」
行くだなんてこれっぽっちも言ってないのに、新條さんは私の腕を引っ張ると勝手に車に押し込んだ。
それからすぐに運転席に回ると、新條さんは車を発進させる。
……これじゃ、まるで誘拐だ。
「強引な事してすみません。
だけど、どうしても彼に会って欲しくて。
貴方に出逢ってからの彼は、どうやら曲作りが前以上に楽しいらしくてね」
聞いてもないのに、勝手にベラベラと話す新條さん。
私は興味なさげに窓の外を見た。
「……新條…」
「まおです。彼は間違いなく天才です。
その彼は貴方を求めてるんです。どうか、会って貰えないですか」
「……」
「さ、行きましょうか」
「……ちょ!」
行くだなんてこれっぽっちも言ってないのに、新條さんは私の腕を引っ張ると勝手に車に押し込んだ。
それからすぐに運転席に回ると、新條さんは車を発進させる。
……これじゃ、まるで誘拐だ。
「強引な事してすみません。
だけど、どうしても彼に会って欲しくて。
貴方に出逢ってからの彼は、どうやら曲作りが前以上に楽しいらしくてね」
聞いてもないのに、勝手にベラベラと話す新條さん。
私は興味なさげに窓の外を見た。



