到底、理解なんて出来そうになかった。 私はサイトを閉じて、パソコンの電源をオフにすると布団に潜り込む。 そして、入れたばかりの彼の音楽を聞く為にイヤフォンを耳にはめた。 アイフォンをスライドさせて、ミュージックを開く。 【欲す:ケー】 “君の声がぴったりだった。だから、初めて聞いた時泣きそうだったよ” その言葉を思い出しながら、私は目を閉じた。 ケーがそう言ってくれたのは、光栄な事なのかもしれない。 それでも。 私には余りにも重くて、とても耐え切れそうにないよ。