「君は曲を作ったりはしないの?」
「え?」
曲?
その言葉に私は自然と顔を上げて、彼を射抜く様に見ていた。
「そんだけ素敵な歌声があるし、ギターも弾けるんだから、コピーじゃ勿体ない」
「いや、考えた事ないですから」
それは嘘だった。
作曲をしようと思った事はある。
だけど、浮かぶのは歌詞ばかりで綺麗なメロディは頭の中に流れてくれない。
作ってみても、誰かの模倣に思えて、どうしても好きになれなかったんだ。
「そうなんだ」
「……」
てか、歌いたいからどいてくれないかな。
私は小さく息をつく。
「ねえ、突然だけどさ」
どっか行って欲しいのに、その空気を一切読む事なく彼が続ける。
だけど、次の言葉に私は耳を疑った。
「僕が作った歌をうたってくれないかな」
ぽかんと口を開けたまま、彼を凝視する。
そんな私を見て首を傾げると、「どうかな」なんて言っていた。
「え?」
曲?
その言葉に私は自然と顔を上げて、彼を射抜く様に見ていた。
「そんだけ素敵な歌声があるし、ギターも弾けるんだから、コピーじゃ勿体ない」
「いや、考えた事ないですから」
それは嘘だった。
作曲をしようと思った事はある。
だけど、浮かぶのは歌詞ばかりで綺麗なメロディは頭の中に流れてくれない。
作ってみても、誰かの模倣に思えて、どうしても好きになれなかったんだ。
「そうなんだ」
「……」
てか、歌いたいからどいてくれないかな。
私は小さく息をつく。
「ねえ、突然だけどさ」
どっか行って欲しいのに、その空気を一切読む事なく彼が続ける。
だけど、次の言葉に私は耳を疑った。
「僕が作った歌をうたってくれないかな」
ぽかんと口を開けたまま、彼を凝視する。
そんな私を見て首を傾げると、「どうかな」なんて言っていた。



