すぐに布団に潜り込み、疲れた体を休ませるように瞼を閉じた。
明日も駅前に行こうかな。


どうしようか。明日考えたらいいか。


翌日、目覚まし時計に起こされた私はのそっと布団から這い出る。
すぐに寒さを感じてぶるっと体が身震いした。


「さぶっ」


今日は一段と冷える。
暖かい格好をしていかなくては。


ヒートテックを下に着て、上には裏起毛のパーカーを羽織った。
それにダウン。
外で歌うには防寒は必須だ。


歌うか悩んでいた私だったけど、それは外に出た時に結論が出た。



……雪が降っている。


それはまだ降り始めで、ちらちらとしか舞い落ちてなかったけども。
ああ、だからこんな寒いのか。

妙に納得しながら私は職場に向かった。


私の働いてる場所は、一駅先のレストラン。
そこでウエイトレスをしている。


シフト制で休みとか融通がきくから、そこにした。
結局、高校を卒業してからずっと働いてるんだけどね。