「おい、皆席につけ」
「あ、先生…」

これから帰りのHRを…………



「さようなら!」
「ばいばーい!」
「また明日。」

「先生の話長すぎー」
私は走って玄関前へ向かった。
「あ、先輩…」
坂本先輩はいたものの三年生らしき女子に取り囲まれていた。入りずらい
どうしよう…
すると私に気づいた坂本先輩が
「美南!」
と手を振った
三年生らしき女子の人達が私の方にいっせいに視線を向けた
ドキッとした。
私は苦笑いで先輩に小さく手を振りかえす。
「わりぃ、美南と帰るからー」
と坂本先輩が女子から逃げて私の隣に来た
「帰るか」
と先輩が笑顔で言うので安心して
「はい!」
と答える。