俺は高野久。今日から中学校の社会の先生になることになった。しかも担当する教室もある。めっちゃ面倒くさい。
「始めまして、高野と申します。宜しくお願いします。」
 俺は挨拶をしてから校長先生に俺が担当する教室へと案内をした。担当する教室は2年A組。俺は一応、生徒に挨拶をした。すると……。
「先生、おいくつですか?格好いいんですね。」
 生徒にめっちゃ話しかける。そう、俺が言うのもあれだけど自分めっちゃ格好いいんだよね。だからモテるのも当たり前。すると1人の女子生徒が立ち上がり。
「私、先生みたいな人好きです」
 いきなり告白ですか?有り得ないですけど…。そういうのは嬉しいけどもう飽きてるんだよね。もうちょっと俺が会ったことのない性格、いないもんかね~。
 俺は暇つぶしにギターを弾くことにした。今は昼休み。俺はギターを持ち弾いてみた。すると…。
「あっ、高野先生だ…。」
 1人の女子生徒の声がした。俺は振り返るとそこにいたのは最初に告白してきた子と、もう1人は誰だ…。俺は気になったせいか2人を誘った。最初は来なかったけど生徒が引っ張ってくれたお陰で近くへ来た。俺は早速弾いた。
「いくよ!3、2、1」
 1人は楽しげに聴いてるけどもう1人の子は少し落ち着いた感じだった。俺は少し嬉しかった。弾き終わると…。
「とても良い曲でした。」
 生徒はパチパチとうるさい拍手をしたがもう1人の子は拍手はしなかったが…。
「はい、とても落ち着いた曲でした。」
 と、言ってくれた。するとチャイムが鳴り始めた。2人の女子生徒は教室へ向かった。
「沙紀、じゃあまた後でね!」
「うん、バイバーイ」
 『沙紀』か…、ちょっと気になるかも。俺の周りにはいなかった女の子だったなぁ~。俺は、ずっとあれからあの子が気になっていた。すると1人の女子生徒が俺を呼んできた。あの、告白してきた子だ。
「あの…、…えっと…、これを受け取ってください。」
 俺は何だと思い渡された物を見ると、手紙みたいな物だった。でもそれはラブレターだと確信した。だから俺は…。
「ごめんね。受け取れない。」
 俺は断った。生徒は…、
「わかりました。すみませんでした」
 と言って帰って行った。普通に考えて駄目だろう。でも、もし告白の相手が沙紀って子だったら…。そう考えていたらドアを思いっきり叩いてきて勢いよくドアが開いた。そこにいたのは、あの沙紀って子だった。俺は嬉しかった、でもなぜか怒ってる。
「何で手紙を受け取ってくれなかったんですか?」
 俺は思い出した。あの瑠衣って子の友達だから…。
「君に何の関係があるの?」
「関係はありますよ!瑠衣と親友だからです。」
 こいつ、さっきから瑠衣ばっかりかばってるな。俺は段々、イライラしてきた。
「じゃあ、お詫びとして…。」
 俺は自分の気持ちを抑えられずに思わずキスをしてしまった。彼女は凄く顔が赤くて照れていた。
「はい、完了!」
 俺は普通に歩いていたら段々、自分も身体中から炎みたいに熱くなってきた。
「俺今、凄いことしてしまったのか!?」
 翌日、俺は確実に風邪を引いてしまった。頭も痛いしふらふらする。俺はふらふらしながら歩いていると1人俺に近づいてきた。
「あの、大丈夫ですか?」
 声からすると女子だな…。俺は熱のせいか視界が悪くなっていて顔が見れない。でも、この声、聞き覚えが…。そんな風に考えていると俺はいつの間にか眠っていて辺りを見回すと保健室にいた。おでこには冷えピタが貼っておりベッドで寝かしてくれたおかげで熱も大分、下がってきた。保健の先生もいたがここまで連れてきた子は見ていないと言った。
「誰だろう…。」
 すると保健の先生が。
「そういえば、近くにこれが落ちていました。」
 それはビー玉3個が入った御守り。誰のだろう。そうだ、これで呼び出し音を流せば誰が連れてきてくれたかわかるはず。
「先生、これ俺がお知らせでお呼びします。」
俺は保健の先生にそれを言って俺は呼び出し音を流した。