家に入ると何かおかしいような気配がした
「なんか 妙にあったかい気がする?」
恐る恐る奥に進んでいくと
部屋の中が妙に明るい
(電気つけてないけど…?)
そのまま進むと蕾が光っていた
柔らかく美しい光だった
(綺麗だ…)
光は強くなる
同時に蕾はゆっくり開いてゆく
「あ…」
花が美しく開いてゆくと
光の粉がキラキラと舞った
それは星のように部屋に広がってゆく
幻想的な七色の光と
その花の中に何かいた
それは白いワンピース姿
小麦色の長い美しい髪の毛
そう、少女がすやすやと寝ている
「ほほう ちっちゃいな この子が妖精?」
とりあえず部屋の電気をつけた
すると少女はもぞもぞと動き出した
背伸びをした少女は瞳を開けた
エメラルド色の美しい瞳だった
キョロキョロと周りを見回している
「よお 思ったより早かったよな」
そういつも誰かと話すように声をかけた
少女は目を丸くして、こちらを見つめてくる
すると慌ててぺこりとお辞儀をした
「は 初めまして…!」
少女の白い肌がみるみる赤く染まってゆく
何か面白くてけたけたと笑った
「んな 緊張しなくても 初めまして 俺 日向太陽 よろしく」
そう言うと少女は真っ赤な顔を上げて
こちらを見てきた
「あ…あの 知ってます 種の時から…」
「え!そうなのか!」
「はい!話し掛けて頂いたり、ジュースも」
照れたように少女が笑う
「そっかそっか 愛情が伝わったな うん」
「あ 愛情…!」
少女の顔がまた赤くなって
小さなトマトのようになった
「ははは 実際そうだしな てかさ お前名前あるの?」
太陽が顔を覗くように問いかけると
少女は恥ずかしそうに
「シュシュ…です それが名前」
「シュシュか いい名前だな うん」
飛び跳ねて嬉しそうにくるりとその場を回った
「嬉しいです 太陽様! シュシュとお呼び下さいませ」
「おいおい… 太陽様なんて 太陽神ラーでもないんだから気楽によんでよ」
「え… では何と?」
うーんと少し考えて
「普通に 普通~に太陽君でいい 俺 ほんとごく普通の青年だし」
とうんうん頷いた
シュシュは両手でガッツポーズをして
「承知致しました…!太陽くん!」
「うんうん それがしっくり 呼び捨てでもいいけどさ」
ぶるぶる首をふる
「むっ無理ですよー!!やっぱり初めて出会った時は何か付けなくては…!無礼の極みです!」
(妖精って案外礼儀正しいのか?)
「なぁ お前ってなんの妖精なの?ちっちゃいよな」
そう言うと首を傾げて考えて込んだ
「え ええっと 私は… 自分自身誰とか何者とか あんまり覚えてなくて…」
困ったような様子だった
そしてどこか不安げな表情に太陽は明るく話しかけた
「大丈夫 大丈夫 そのうち思い出すかもだし こんな家でよければゆっくり住んでくれたらいい」
「え! し しかし いいのかな…太陽君と暮らすのか…なんか恥ずかしい気も… ゴニョゴニョ」
何やら口ごもり、頭をわしゃわしゃかきだした
(妖精ってこんな感じなのか なんかおもろい子だな)
「でも… 私行くところもないですし ここでまたお世話になります ふっ ふつつか者ですが よっ よよよよろしく」
緊張した彼女が何だか面白くて
可愛らしくて笑ってしまう
これからの楽しくなる生活に
胸をふくらませてワクワクした
「あ そうそう 写メっていい?」
「写メ…とは あのヘンテコリンなカシャッてするやつですか?」
「あ、そうそう 撮るよ~ 決めポーズして」
「えええ! 急に言われても~! えっとえっと‥ えい!」
カシャッ
写真を撮ってもちろんあの人に送る
'呼ばれて飛び出てきたよ'というメッセージも付けておいた
「あの どうですか?」
「うん いい感じ …だけどこのポーズって~ 何?」
「いや 何かその 思いついたのがそれで…へへへ」
太陽は画面の写真を不思議そうに見つめた
(まぁ いいかこれでも)
「なんか 妙にあったかい気がする?」
恐る恐る奥に進んでいくと
部屋の中が妙に明るい
(電気つけてないけど…?)
そのまま進むと蕾が光っていた
柔らかく美しい光だった
(綺麗だ…)
光は強くなる
同時に蕾はゆっくり開いてゆく
「あ…」
花が美しく開いてゆくと
光の粉がキラキラと舞った
それは星のように部屋に広がってゆく
幻想的な七色の光と
その花の中に何かいた
それは白いワンピース姿
小麦色の長い美しい髪の毛
そう、少女がすやすやと寝ている
「ほほう ちっちゃいな この子が妖精?」
とりあえず部屋の電気をつけた
すると少女はもぞもぞと動き出した
背伸びをした少女は瞳を開けた
エメラルド色の美しい瞳だった
キョロキョロと周りを見回している
「よお 思ったより早かったよな」
そういつも誰かと話すように声をかけた
少女は目を丸くして、こちらを見つめてくる
すると慌ててぺこりとお辞儀をした
「は 初めまして…!」
少女の白い肌がみるみる赤く染まってゆく
何か面白くてけたけたと笑った
「んな 緊張しなくても 初めまして 俺 日向太陽 よろしく」
そう言うと少女は真っ赤な顔を上げて
こちらを見てきた
「あ…あの 知ってます 種の時から…」
「え!そうなのか!」
「はい!話し掛けて頂いたり、ジュースも」
照れたように少女が笑う
「そっかそっか 愛情が伝わったな うん」
「あ 愛情…!」
少女の顔がまた赤くなって
小さなトマトのようになった
「ははは 実際そうだしな てかさ お前名前あるの?」
太陽が顔を覗くように問いかけると
少女は恥ずかしそうに
「シュシュ…です それが名前」
「シュシュか いい名前だな うん」
飛び跳ねて嬉しそうにくるりとその場を回った
「嬉しいです 太陽様! シュシュとお呼び下さいませ」
「おいおい… 太陽様なんて 太陽神ラーでもないんだから気楽によんでよ」
「え… では何と?」
うーんと少し考えて
「普通に 普通~に太陽君でいい 俺 ほんとごく普通の青年だし」
とうんうん頷いた
シュシュは両手でガッツポーズをして
「承知致しました…!太陽くん!」
「うんうん それがしっくり 呼び捨てでもいいけどさ」
ぶるぶる首をふる
「むっ無理ですよー!!やっぱり初めて出会った時は何か付けなくては…!無礼の極みです!」
(妖精って案外礼儀正しいのか?)
「なぁ お前ってなんの妖精なの?ちっちゃいよな」
そう言うと首を傾げて考えて込んだ
「え ええっと 私は… 自分自身誰とか何者とか あんまり覚えてなくて…」
困ったような様子だった
そしてどこか不安げな表情に太陽は明るく話しかけた
「大丈夫 大丈夫 そのうち思い出すかもだし こんな家でよければゆっくり住んでくれたらいい」
「え! し しかし いいのかな…太陽君と暮らすのか…なんか恥ずかしい気も… ゴニョゴニョ」
何やら口ごもり、頭をわしゃわしゃかきだした
(妖精ってこんな感じなのか なんかおもろい子だな)
「でも… 私行くところもないですし ここでまたお世話になります ふっ ふつつか者ですが よっ よよよよろしく」
緊張した彼女が何だか面白くて
可愛らしくて笑ってしまう
これからの楽しくなる生活に
胸をふくらませてワクワクした
「あ そうそう 写メっていい?」
「写メ…とは あのヘンテコリンなカシャッてするやつですか?」
「あ、そうそう 撮るよ~ 決めポーズして」
「えええ! 急に言われても~! えっとえっと‥ えい!」
カシャッ
写真を撮ってもちろんあの人に送る
'呼ばれて飛び出てきたよ'というメッセージも付けておいた
「あの どうですか?」
「うん いい感じ …だけどこのポーズって~ 何?」
「いや 何かその 思いついたのがそれで…へへへ」
太陽は画面の写真を不思議そうに見つめた
(まぁ いいかこれでも)
