幻ー消えない追憶ー


あ、それと…と付け足す。


「翔お兄さんじゃなくて、翔お兄ちゃんって呼んで?♡」



悪魔のように笑った。
ひょっこりと口元に牙が覗く。




思わず身震いをした。

だけど何故か目が離せなかった。




「分かりました…。でも何で?」
首を傾げる。


「だってそう呼ばれたいんだもん。お兄ちゃんってその可愛い顔で呼ばれたらゾクゾクするんだろうなぁ…!」


クックック…


吸血鬼は妖しげに笑う。