幻ー消えない追憶ー



──文化祭当日1日目。




開会式が行われ、校長が挨拶をする。



ハメを外さないように、との事だ。
化粧や制服とクラスTシャツ以外の物を身に付けるのは普段と同じく禁止。


結構厳しい学校なの。



しかし殆どの生徒は薄く化粧をしてカラコンを付けていた。


ま、私は注意されるのが怖いから出来ないけどね。


お化け屋敷をやるクラスは申請をすれば、仮装で校内を歩ける事になっている。

そして、ある程度の傷や血はペイント出来るみたい。






私は早速楽しみにしていた莉乃の魔女姿を見に行くと、その出来は上々だった。


唇が赤く塗られ、目には強めのシャドウ。
真っ白な肌がいっそう化粧を引き立てる。


何年経っても美しい、童話に出てくる魔女みたい。
しっかり恐ろしさも兼ね備えていた。

私が惚れ惚れ見ていると、我慢出来ない様子で直弥に見せてくる!
と慌しく何処かへ言ってしまった。



いつ見ても羨ましくて仕方がない。