幻ー消えない追憶ー




作業をしながら、ふと思った。

そういえば最近、雑用係としての呼び出しがめっきり減ったなぁ。


私はその意図を尋ねることにした。



「ねぇ、白倉くん。私ってまだ雑用係なの?」






「嫌なの?」


質問を質問で返された。



「嫌、というか何というか…呼び出されるのが殆どなくなったから。もう辞めても良いのかなーって。…まぁ……嫌です。はい。」


どもりながらも私の気持ちを伝える。



白倉くんは少し考えて、こう言った。


「じゃあ、特別に文化祭が終わったら辞めて良いよ。でもそれまでは俺の雑用係だから。分かった?」



分かりました…と小さく呟く。




俺様なのは健在だった。

文化祭まで…というリミット付きでも嬉しいことは嬉しい。
私は飛び上がりたいのを我慢して、作業に勤しんだ。