幻ー消えない追憶ー




勉強する気分にならない。
どうしても日向に関して引っかかるのよ!


陽菜は机に肘を付いて考えていた。

私の知ってる小学生の頃というのは、周りの苦手な男子と違って、プロレスごっこをしているようなガキの中で1人だけ自分の世界観を持って読書をしていた。日向の知的な雰囲気のある姿に見惚れた。


昼休みに中庭の小動物達と遊んだり、こっそりお世話をしてくれていたこと。


私だけが知ってる。


それなのに
何があったらあんな風に変わってしまうの!?


───私はクラスの男子が嫌いだった。


だけど…

日向だけ好きになれた。


日向はいつも無意識で動いていたけれど、皆の見ていない所で落とし物を拾ったり、役に立とうと努力してくれていた。


そんな日向の目がすごく優しくて、ドキドキしたのを今でも覚えているよ。



日向は私にとって特別な人だったんだ。












そう───


"初恋の人"