私達は階段の踊り場で話すことにした。

今は放課後だから、ここなら人も通らないし邪魔する人はいない。



だけど…
その演出がさらに心を落ち着かせない。




「あのさ」「あの」



2人は驚いて目を見張る。

話し始めるタイミングがバッチリ合った。




どうぞ、どうぞと両者が譲り合う。


事情を知らずにこの状況を見れば、何かのコントだと思うだろう。




が結局、男を見せて神崎くんが意を決し喋り出した。


その話の内容は、乙女心をくすぐるものだった。