幻ー消えない追憶ー


そして開くことを忘れていたお弁当を開きながら


「友達っていっても友達以上だよ!それに、日向意外に可愛いところがあったんだ。

今朝教室で、話しかけてきた女の子がいたんだけどその子に日向はモテるって教えて貰って、なるほどって思ったもん。」

と付け足して、朝急いで詰めたオカズをもぐもぐと口に運ぶ。


「そういうこと言ってどーせ日向くんに優しくされちゃったりしたらコロッと気持ちがいっちゃうんでしょ?」


箸を止めた。


少しの間私なりに考えてから答えた。
「それは、今の時点で予測出来ない。けどまぁその時はその時で自分の気持ちに素直になろうと思う。」





「…良いじゃん。」
莉乃は私の答えに満足したようでようやく笑顔になった。



この時はまだ、私の恋の行方があんな複雑な事情に関わっていくとは知る由もなかった。