幻ー消えない追憶ー


自分の席に座っていると、普段あまり話さない子から、
「山口さんってさ、もしかして日向くんと付き合ってたりする?」
と話しかけられた。


噂の影響は侮れない。


私は落ち着いて答えた。
「付き合ってないよ。あれはたまたま会って遊んだだけ。」

全て真実だ。


「えーー?本当かなあ?嘘ついてない?」

しつこく疑うようにして私の顔をチラチラと見てきた。


「嘘じゃないって!信じてよー!」

ちょっと怒り気味で言うと、

「じゃあ、今まで通りにして良い訳ね?」

と首を傾げた。

「ん?そのー…今まで通りとは…?」




「決まってるじゃない!日向くんってモテるからいつも女の子が大勢集まって囲んでるでしょう?知らなかったの?」


知らなかったの?と言われましても。
知りませんがな!