幻ー消えない追憶ー


ぽんぽん。


誰かが頭を優しく撫でる。


「陽菜は良くやったよ。女の子が男相手にここまでやれるなんて、すごく驚いた。そして惚れ直したよ。」


いつもと違う、白倉くんの優しく暖かい微笑み。



その優しさがむしろ悲しくて、
さらに涙が溢れてくる。



「お兄ちゃんもお姉ちゃんもかっこよかった。感動したよ!」
と歩花ちゃんも励ましてくれる。
ギュッと袖を握って、微笑んだ。


「ありがとう。私、かっこ悪いね。」
へへ、と笑って服の袖でごしごしと涙を拭く。



自分から言い出したことなのに、ゲームセンターでまさかこんなことになるとは思わなかった。
それでも日向と大好きな太鼓の達人で戦えたことは、これ以上ない嬉しいことかもしれない。






私はプラス思考で考えるようにした。