「…ろ!」
ん…?
「起きろよ!」
真っ白なカーテンが風に揺れている。
ここは…何処?
身体を起こしてみると、
白衣を着た女の人が長椅子に座っていた。
「そうだよ!!?お前、急に大声出して倒れるから驚いただろ!」
少し怒ったように早口でまくし立てた。
けれど私には、それだけ心配をしてくれているのだと受け取れた。
きっとあれだ、愛情の裏返し。
昔みたいに優しいのは変わらないんだ。
ほっとしたように見つめていると、私の考えを察したように
「言っておくけど心配なんてしてねーよ。迷惑だからそういうのやめろってこと。」
と聞いたことのない怖い声で刺のある言葉を吐く。
その言葉が鋭く胸に突き刺さる。
日向の表情を見ると、目が笑っていなかったので本気で言っていることが分かる。
私の予想は外れ、全く優しさの欠片もない人だった。
ずっと怒ってるみたいな態度。
それに人が倒れたのに心配一つもしてくれない。

