幻ー消えない追憶ー

「山口さんは違うみたいだよ。少し前から生き生きしてたの、翔が面白い奴見つけたって言ってさ。今の見てたら分かった。きっと山口さんのことだったんだよね?」
神崎くんが確認するように白倉くんの顔を見る。

「中学時代から僕と翔は仲良かったから分かるけど、女子にこんなに興味を示したのは初めてだよ。」



「そうなの?良かったぁー…。嫌われたのかと思ってビクビクしちゃった。」
私はスッと胸を撫で下ろした。顔が緩みまくっている。


「バッ…バーカ!!要らねぇ情報話すなよ!」
白倉くんは何が恥ずかしいのか、みるみる顔を赤くした。
大きく骨張った手で表情を隠そうとしているが、おそらく照れているのが誰が見ても分かってしまう。


白倉くんにもこんな可愛い1面があったんだ。

不意打ち過ぎて、ドキッとしちゃった。