幻ー消えない追憶ー


ニコニコといているけれど1ミリも嬉しく思わない。
"なってくれるなら"って、こっちはなりたくないっつーの!!!


「お断りだよ!!そんなのは。白倉くんって意地悪なんだね。女子の評判は良いけどさ。」

言ってしまってからあ、しまったと思った。

白倉くんは先程まで笑顔だったのに、打って変わって暗い表情を浮かべていた。


一体どんなことを言うのだろう、と皆の視線が集中する。



「評判なんて当てにならないよ。週刊誌と同じで事実と違うこともあるの。それと、女子って根も葉もない噂を広めるのが好きだからねー。そういうのマジで虫唾が走る。」

今まで聞いたことのない低くて小さな声で言った。
白倉くんがこんなことを思っていたなんて予想してなかったし、考えてもみなかった。



「そうなんだ……私もその内の1人ってことだよね?…ちょっとショックかも…。」
私が落ち込んでいると、神崎くんが驚くことを口にした。