「はい。白倉くんにこの前助けてもらったからそのお礼ね。」そう言って私はさっき買ってきた炭酸ジュースを、廊下で楽しそうに友達と喋っている白倉くんに渡した。
一瞬きょとんとしていたが、
「あー!この前のことか!冗談で言ったのに本気で買ったんだ。面白いね、山口さんって。」
と、どこかで見覚えのある、にやっとした笑顔で笑った。
え?冗談だったの?明らかにマジトーンでしたけど。
そう言いたかったが、言えるわけもなく
「いや、まぁ冗談だったとしても感謝してるから!受け取っておいて!」と大きな白倉くんの胸に押し付けるようにしてジュースを渡した。
すると白倉くんは私が渡したボトルを見て苦い顔をした。
「でも俺炭酸嫌いなんだよね。神崎、これ飲む?」
「炭酸は割と好き。お前が飲まないなら貰っても良いよ。」
隣にいた友達は神崎という名前らしい。
優しそうなイケメンで、長身黒髪である。
ここだけの話、ちょっと好みだ。

