暫く秒針が止まったような気持ちだった。 『初恋。』 その一つの事で、想いをはせていたあの頃の自分はなんて、悲哀に漂うことだろう。 コーヒーに砂糖を混ぜるような心地良さ。 砂糖はいつも日向だった。 一緒に居るとふわふわ浮かんでしぼんだり、 幸福になったり、 大人な苦さもありつつ、 美しくもある。 ──そんな味。 そんな恋。