幻ー消えない追憶ー

「これは1つの大きな特徴であり、この……」

────キーンコーンカーンコーン─────

「では、授業を終わります。しっかり復習しておくように。」


はぁ、危ない危ない。

チラッと隣を見ると、まだ教科書を鞄にしまっているところだった。
「白倉くん、ちょっといい?」
こっちを向いて、何?という顔をしている。

「さっき教えてくれたのって白倉くんだよね?」
「あーお前が先生に指された時のことか。そうだよ。ちゃんと話は聞いとけよな。」
う、恥ずかしい。

「あの…ありがとね。」

控えめに言うと、何故かにやっと笑った。

「ジュース奢れよ。」
ああ、そういうことか。
授業ちゃんと聞いておけば良かった。
今、お金ないのに…。

「嫌だって言ったらどうする…?」
恐る恐る聞いてみる。
するとまたにやっと笑った。






「一生俺の雑用係にする。」