幻ー消えない追憶ー



白倉くんはカツンカツン、と音を鳴らして私の目の前の椅子に座った。



「話聞くよ?」


ううん、と首を横に振る。
そう簡単に話せるものか。




「それじゃあ俺がここにわざわざ来た意味がないじゃん。陽菜が泣いてるって他の女子に聞いて駆けつけたんだから。誰かに話すことで、自分の気持ちに気づくかもよ。それに気が楽になる。」


ん。と合図をされ、私は言う通りに話してみることにした。