幻ー消えない追憶ー


舞台は森林となり、
狩人が黒雪姫に王妃から心臓を奪ってくるように命じられたことを明かす。


お客さん達は息を飲み、物語に集中する。



ところが黒雪姫は驚いた様子もなく、
その可憐な姿とは裏腹に男の口調でこんなことを言い出した。



「王妃のやつ、俺の美しい顔に嫉妬したか。自分はババアだってことそろそろ自覚しろよ。」

と呆れたように言うので会場からはざわつきと笑いが同時に起こった。



なるほど、これが黒雪姫か
と会場の皆が思った。