テーブルの上に置いた携帯が、音を立てて震えた。

酒を重ねて、ようやく得られかけた眠りを奪われて、沼田は呻いた。


ふざけんじゃねぇぞ。


誰が相手でも、怒鳴りつけてやる。

AM2:47。

時計を横目に睨みつけて、携帯を取る。

「萩」

タカヤを預けた、医者からだ。
かけてきた相手を見て、怒りが引いた。
背筋を走る、冷たい汗と引き換えに。


まさか、タカヤに何かあったのか?