泣くのを堪えながらやっとの思いで家に着いた。

ただいまも言わずに自分の部屋へ行き、ベッドに寝転んだ。


「あーあ。どうしよ……こんなのってありかなぁ……」


やばい。だんだん眠くなってきた。

ダメだ。

まだお風呂も入ってないし、歯も磨いてない。

あー。もうダメだ……

眠い……



結局私は寝てしまった。




「茜ー!起きなさーい!!遅刻するわよ!」

「ん〜……」

あー。寝ちゃってたんだ……

時計を見ると、時刻は8時になろうとしているところだった。


やばっ!志歩と輝、8時10分に来るんだった!


……って、輝はもう来ないんだった……自分で言っといて何傷ついてんの?


とにかく、急がなきゃ!


急いでシャワーを浴びたり髪を乾かしたりしていると時計の針が9のところを指していた。


やばい!朝ごはん食べる時間ないよー!