桜が舞う今日、それは高校生への第一歩!

そう今日は私、立花 空の高校の入学式…


電車で通学するの、なんかいいなー!
私はとても浮かれています(笑)

電車に乗ると、周りにはピリピリとしたサラリーマンがたくさん…
この感じも初めて…新鮮だなぁ

ポトッ

ん?

「あの…落としましたよ?」


差し出されたのは私の生徒手帳。


「う、わぁぁ!あ、ありがとうございます!」


「いえいえ。」


無愛想な感じのその人は、柔らかそうな短髪の黒髪が良く似合う長身のイケメン。

私から離れるとイヤホンをつけて本を読み始めた。



誰だろう…?
同じ高校の制服だよね?先輩かな〜


そんな事を考えてるうちに高校の最寄り駅に着いた。


そこから徒歩で約10分。


「着いたーーーーっ!」


思わず叫んでしまった…
あっというまだったなー!!

「ちょっとー?誰かなー?
こんな朝から盛大な叫び声あげてるのはー?」



「愛来!!」



「おっはよーう!そーらっ!!」


この子は、上条 愛来(カミジョウアイラ)
私の小学校からの大親友であり、どこでも男の子からモテるマドンナ的存在!!

ちょっと茶色がかった肩まで伸びた髪は、ウェーブがかかっていてとても女の子らしい。


「愛来ー♡今日もかーわいーい!」



「もうー!空だいすきー♡」


そんなやりとりをしながら私たちは、クラスが書いてある昇降口に向かった。