「ミウ…。」

「んー?」

「…ありがとう。」


ぴたっと動きが止まったミウ。
それを見て、言葉を続ける。



「ミウに出会って、初めて、友達って素敵なものだなって思った。
将来の夢も…、ミウがいたから言葉に出すことが出来た。」



そう。
私の夢は…、


『たくさんの人を救える、医者になること。』



でも、なんだか勇気がなくて、『私なんか』ってずっと思っていた。
でも、ミウに出会って。

ミウを助けたいと思った。


「…あの約束、守れなくてごめん。」


幼い私達が交わした、2つ目の約束。















『ミウ!私ね、お医者になる!!』

『突然、どうしたの?』

『お医者になって、ミウの病気治すんだ!』

『…!!ユメ…。』

『だから、待っててね!約束だよ!』

『…………うん。待ってる。約束。』