ダントツ!!16番人気の翔馬くん

さくら…今、接客中かなぁ?


う~ん…


まっ、いっかっ!!


俺はポチっと通話ボタンを押すとケータイを耳へと当てた。


そして3コール目…


“もしもし…”


思わず笑みが零れた。


『もしもし、さくら。今、大丈夫か?』


“うん。大丈夫。今、休憩中だから…”


『そっか…。』


“でっ、なに…?”


電話越しのさくらの声は少し怒っている風だった。


う…


やっぱ怒ってるよなぁ。


俺は肩を落としながら、はぁっと大きなため息をついた。