ダントツ!!16番人気の翔馬くん

やれやれ…


俺は肩を回しながらソファーへと腰掛けると、灰皿の中に転がしてあったタバコを手に取った。


そしてそれをくわえ、火を点けると、天井に向かってふぅっと煙を吐いた。


なんだかんだいってあの2人、変わり者同士でお似合いだよなぁ…。


まぁ如月も黙ってりゃ可愛い方だし…


ビジュアル的にも悪くないっ!!


うんうん。


俺は右手に挟んだタバコの灰を、灰皿へと落としながらひとり頷いた。


そしてポケットからケータイを取り出すと、ポチポチとメールを作成し始めた。


『あっ!!やっぱ、や~めたっ!!』


半分ぐらい打ちかけたところで俺はメールを削除した。


そして着信履歴を開くと、一番新しい番号を見つめながらクスっと笑みを零した。